笑福亭仁鶴師匠84歳にて永眠の通知
コラム
昨日、私のスマホに仁鶴師匠が他界されたニュースが入って来た。
つい先日、千葉真一氏がコロナ肺炎で死亡の知らせがあったばかり。
でもこの時は有名人がまた一人他界されたなあと思っただけ。
仁鶴さんの死亡原因はコロナではないみたい。
思い出すのは中学生の頃、ラジオ大阪の深夜番組で「ヒットでヒットバチョンと行こう」
と言う放送があった。
各曜日、それぞれのパーソナリティーの担当だったが、仁鶴さんの日が一番好きだった。
私が中学生で落語を聞くようになったきっかけを作ってくれた人でもある。
昔から周りがアイドル歌手の話題で盛り上がっている中で、サンケイホールに桂米朝独演会を見に行くようなちょっと変わった子だった。
丁度、世間は中3トリオの時代。クラスメイトは山口百恵、桜田淳子、森昌子の話。
女子は郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎の話題で盛り上がる。
そんな中、私がお小遣いで初めて買った、昔はLPレコードって言ったけども。
チューリップのデビュー曲「魔法の黄色い靴」が入ったアルバムだった。
ビートルズの来日に続いて爆発的な人気になったグループサウンズブーム。
タイガースやスパイダースの人気が少し落ち着いてきた頃、後発で出て来たチューリップが好きだった。
考えてみると昔から多くの人が注目するのとちょっとだけズレた方向が好きだった。
お笑いも吉本新喜劇や漫才の話がよく話題になる中で落語の方が好きだったし。
弔報に接して。まだ何も知らなかった中学生の頃の記憶が次々と出てくる。
いつだったか、スマップの中井さんと鶴瓶さんが町歩きをしている番組を見た。
そこで塀に張られている落語会のポスターに笑福亭鶴瓶が出演すると大きく書かれていた。
それを見た中井さんが「鶴瓶さんって、笑福亭のトップですか」?
と聞いた。
それを聞いた鶴瓶さんがとても慌てて「お、恐ろしいことを言うな」!
「仁鶴兄さんも鶴光兄さんも居てはる。」どもりながら答えていた姿が思い出される。
「あ~、仁鶴さんは知ってます。」って、すごく軽いノリの返事だったけど、二人のギャップが面白かった。
そんな記憶も浮いてくる。
重鎮がまた一人永眠された。
ご冥福をお祈りいたします。