ゼロから始めるワガママ英語_第4文型再考
気になるブログ-英語と日本語の違い
昨日はlook がlink する動詞として働く第2文型の話をしました。
今日は目的語が2つある話です。
S+V+O+O の場合は人+物で、「人に物を」の順だと習う。
I’ll give you a present. 『私は与えようと思う、あなたにプレゼントを』
He gave her a present yesterday. 『彼は与えた、彼女にプレゼントを、昨日』
Show me your passport, please. 『見せてください、私にあなたのパスポートを』
My father told us the story. 『私の父は話した、私たちにその話を』
のように人に物(不定形のものも含めて)を、の例文を上に見る。
ここは強制的にその順番だと覚えさせられるのだが、
そもそも日本語は「人に物を」としても「物を人に」としても意味は大きく変わらない。
しかし、英語は「人,物」の語順を「物,人」にすると「人に物を」が「物に人を」のように意味が逆転してしまう。
だが、ここでもう1歩踏み込んで考えるのに、助詞自体が日本語の発想だから英語人にとって「に」や「を」は最初から頭にないはず。
では一体彼らはどのように言語情報世界を認識しているのだろうか?
ここからは私の勝手な想像です。
I made her dress. 『私は作った、彼女のドレスを』
だと『私は作った』【何を作ったの】この文は位相空間用動詞made なのでスマホ画面の中で
私とその手元に製作物が見えている。
この後で彼女が登場するが、彼女に所属した状態でドレスも一緒に登場すると『彼女のドレス』でS+V+O
ここでI made her a dress. 『私は作った、彼女にとあるドレスを』
のようにher が独立して目に入るとher を作った?
となって人は作らないよなあ。それともher は人を指していないのか悩む所。
her ではなくて、他に何かを作ったのかと目線を動かす。
そこで、とあるドレスを見つけると、『ドレスを作ったのか。』となる。
これがhe になると所有格と目的格でもう少し違いが分かるが、どちらであっても目的語で人が来る場合はその後ろに物が続く可能性を常に意識しておきたい。
それに対して目的語に物が来る場合は
I made a dress. 『私は作った、とあるドレスを』で文が一応終わる。
更に文を付け足そうと思ったら、prepositionで。次に絵を画く場所を事前予告をして、観測者の目線の動きを再起動させる。
I made a dress for her. 『私は作った、とあるドレスを彼女の為に』
make の場合はfor を使う。for は私からその場にいない誰か又はどこかに向かって伸びる矢印となる。
buy も同じでI buy a dress for her. 『私は買う、とあるドレスを、彼女の為に』となる。
ちなみにto を使う時は発信者から伸びる矢印ではなく、目的語に突き刺さる矢印となる。
次回は5文型です。