【ビジュアル英文解釈】to不定詞の様々な意味
気になるブログ-英語と日本語の違い
toの後ろに動詞が続いてto不定詞を作る場合。
このto不定詞には名詞的用法 形容詞的用法 副詞的用法と色々とある。
本書はここで副詞的用法についての説明をしている。
まずは目的を表す時から
We can use light to turn night into day. 『私たちは夜を昼に変える為に光を使える。』
to不定詞が出てくると『~の為に』と訳せる。
『夜を昼に変える目的で』と考えられて、これは『光を使って夜を昼に変えることができる』と訳しても良い。
通常、to+動詞の原形が出てくる時は目的用法と考える。
しかし、He raised our expectation only to disappoint them.
『彼は私たちの期待を持ち上げたが、その期待を裏切っただけだった。』
to disappointの前にonlyが付いて結果を表す形に変わる。
他にも
He awoke to find himself famous. 『彼は目覚めたら発見した、彼自身有名であると』
He left his native land, never to return. 『出生の土地を離れて決して戻らなかった。』
のようにonly, awake, never のような言葉が付いて、
主語の意思とは関係なく、「結果としてそうなった」場合が出てくる。
次にsurprised やdelighted, gladやhappyのような感情を示す過去分詞や形容詞が前にある場合は
He was surprised to notice~. 『彼は~で気付いて驚かされた』
I am very glad to see you. 『私はあなたに会えてとても嬉しかった。』
のように主語がなぜそのような感情を持つようになったのかの原因を示す。
「…にちがいない」の意味でのmustや感嘆文が前にある場合は理由を説明する。
He must be crazy, to behave like that. 『彼は頭がおかしいに違いない、そんな行動をするなんて』
How careless he is to forget such a thing! 『なんて不注意だろう!彼がそんな事を忘れるなんて』
仮定法の先頭で出てくる場合もある。
To hear him speak, you would take him for an Englishman.
『彼の話を聞くと、あなたは彼を英国人だと思うでしょう。』
と、日本語訳をする時の色々な用法が説明されている。
日本語訳をする時はその状況にあった言葉を選ばなければならない。
しかし、ここでto不定詞の持つ共通イメージは何だろうか?
前置詞のtoは目的語に刺さる→をイメージした。
だからtoと言って、別の場所を指し、その方向に観測者の目線を誘導していた。
to不定詞も時間軸上前方方向を指す→と考える。
I stop to smoke. 『私、停止、目的、タバコを吸う。』
時間軸上の前方方向でタバコを吸うために、今までしていた作業を停止する。
最初に出て来た目的用法。
『私、停止、(観測者の目線移動後、時間軸上別の場所で)タバコを吸う行為を画く。』
映像的にはそんな感じです。
結果
He awoke to find himself famous. 『彼は起きた、(観測者の目線誘導)彼は見つけた』
原因
I am very glad to see you. 『私は嬉しかった、(観測者の目線誘導)私はあなたと会えた』
理由
He must be crazy, to behave like that.
『彼はおかしい、(観測者の目線誘導)彼がそのようにふるまう』
日本語にしようとすると大変だが、映像的には、目的も結果も原因も理由も同じように作れる。
でも、それを日本語でイメージするのが難しい。
注:この記事は1987年発行の【ビジュアル英文解釈】伊藤和夫 著 駿台文庫
を見ながら私が個人的趣味で勝手な解釈を書いているだけです。
記事の内容は 著者及び出版社とは一切関係がありませんので、ご了承下さい。
特に日本語訳等は、なるべく「左から絵を画くには」の視点で模索しているので、普通に英文和訳を考えるなら唾棄すべき状態になっています。
もし、この記事に目を止められる方がおられたとしても、そのつもりでお願いいたします。