【ビジュアル英文解釈】withって前置詞のはず?
気になるブログ-英語と日本語の違い
withについて考えます。前置詞のはずなのに、接続詞のような用法があるらしいです。
He stayed with a friend.『彼は留まった、友達と共に』
前置詞with+目的語。前置詞があると必ず、後ろにその前置詞の目的語がある。
だから、文が長くなっても、例えばこの場合はwith a friendで一段落してそこまでの意味が後ろと関係なく確定する。
映像的には『彼が留まった』の後withで、その彼のすぐ横に目線を移動すると、とある友達が目に入る。
次に living in the town. と続く場合。
He stayed with a friend living in the town. 『彼は留まった、友達と共に、友達が住んでいる町で』
いきなり livingが付いてくるのですが、誰が住んでいるのでしょうか?
本書では livingを現在分詞と紹介しています。ならばisを足して、
A friend is living in the town. 『友達がその町に住んでいる』としましょう。
with+O+ ~ingのような場合、訳語的にどこで文を切れば良いのか悩む時があります。
上例のように目的語 a friendまでを1つの固まりとして、 living in the town.を別の固まりと考えられる文は分かり易い。
この場合も a friendは前にも後ろにも引っかかってくるのだが、
He stayed with a friend.の場合は『彼は友達と共にステイした』のであって、彼もステイしているし、友達もステイしている。
しかし、下の例はどうでしょう。
I can’t write with you standing there. 『私は書けない、あなたがそこに立っていると』ですが、
この文では前置詞+Oがセットだとすると文はwith youの後ろで切れているはず。
でもそのように考えると、
I can’t write with you 『私は書けない、あなたと共に』?これって、私が書けなくてあなたも書けないのか?何だか変。
そこでI can’t write 『私は書けない』で切って、 with you standing there. にareを足して
with you are standing there. 『あなたがそこに立っていると』と考えてみる。
まるで従属節のような感じ。
この時、withは前置詞としての意味を持たない。あたかもwithが接続詞のような働きをしている。
これは他の前置詞には無い用法です。
長文を読む時に、このような用法があるのを知らなければ、文をどこで切るか分からなくなってしまって、混乱する。
接続詞のように使われる他の例
He fell asleep with his candle lit. 『彼は寝落ちした、彼のろうそくを点けた状態で』
Don’t speak with your mouth full. 『しゃべるな、あなたの口をいっぱいにしたままで』
An unmarried woman slept with a piece of it under her pillow. 『未婚の女性は眠った、その欠けらを彼女の枕の下に入れて』
このような場合は英文から映像イメージを作って、それにあった日本語を考えなければならない。
一律に機械的に訳語を当てはめられなくなる。
この辺りは昔からなんか変だなあと思いながらも整理がつかなかった知識。
日本語のように、点が無いので迷ってしまう。
本書の説明も分かり難い書き方をされている。
読むのも結構しんどいです。
注:この記事は1987年発行の【ビジュアル英文解釈】伊藤和夫 著 駿台文庫
を見ながら私が個人的趣味で勝手な解釈を書いているだけです。
記事の内容は 著者及び出版社とは一切関係がありませんので、ご了承下さい。
特に日本語訳等は、なるべく「左から絵を画くには」の視点で模索しているので、普通に英文和訳を考えるなら唾棄すべき状態になっています。
もし、この記事に目を止められる方がおられたとしても、そのつもりでお願いいたします。