【ビジュアル英文解釈】訳に悩むS+(S+V)Vの形
気になるブログ-英語と日本語の違い
今までから、英語の文を読むのに主語と動詞を見つける作業をしてきた。
単純にS+V+CやS+V+Oで終わる形ではなくていろいろな形を見て来たが、主語+動詞の中に入れ子のように主語+動詞が入ってS+(S+V)Vとなっている場合もある。
The shopkeeper( he worked) for didn’t like him. 『店主は(彼が働いていた)彼を好きではなかった。』
The shopkeeper が主語で動詞はlike しかし、その中にhe workedが入り込んでいる。
そしてhe workedの後ろにあるはずのthe shopが省略されて無くなっているので、『彼が働いていた店の店主は』となるのだが、この形を知らなければ、どのように訳すのか分からない。
ここから更に、下の例のようにS+Vが前にもう一つあって、主節がS+Vとあって、それに従属するthat節の中にまるで、親に対して子、子に対する孫のようにS+(S+V)Vと幾つものS+Vの関係が見られる。
一つの文章にS+Vはひとつではないのを改めて知ろう。
He knew that the shopkeeper he worked for didn’t like him.
『彼は知っていた、that以下を、彼が働いていた店の店主は彼を好きではないと』となる。
Others feel that the world could support a much larger population if its resources were distributed equally.
『世界の資源が公平に分配されれば、世界ははるかに多くの人口を支えられると信じている者もいる。』
訳は上記のようになっているのだが、前から見ると
『他の人は感じている、that 以下と、世界は、支えられる、もっと多くの人口を、もしも、その資源が平等に分け与えられるならば』
Others feelでS+V、that節の中にもS+V、 if 節の中にもS+Vがあって、パッと見ただけでは何が何だか分からなくなる。
The seaside town he was going to visit was about a three-hour train ride away.
『彼がよく訪問していた海辺の町は電車で、約3時間離れた場所にあった。』
『その海岸沿いの町は』、で始まる。The seaside townが主語、でもすぐにheが来る。アレッ、又主語?となる。
he was going to visit の後に又、wasがあるので『彼がよく訪問していた』の部分を( )にして独立させて前のThe seaside town を修飾させる節と考える。
S+(S+V)Vの形。この形は馴れないとどうしようもない。
1.「英語の文章を読めるようになるには沢山の文を読めば良い、そうすれば、やがて読めるようになる。」
英語が好きな人はそのように言う。
でも、英語が苦手な私に言われても、適当な本を手に取っても文字を前にして途方に暮れるだけ。
2.「英文法は難しい、だから、英会話、英語の音を沢山聞けば、やがて分かるようになるよ。」
英語教材の宣伝文句
でも、意味の分からない音を幾ら聞いても音の羅列がバックミュージックとして頭の後ろを通って行くだけ。
英文を頭の中で映像化するにはどうすれば良いか、【コレだ!】と思える本には出合えない。
この本も決してしっくりとは来ないが、何とか辿れるか?蜘蛛の糸
注:この記事は1987年発行の【ビジュアル英文解釈】伊藤和夫 著 駿台文庫
を見ながら私が個人的趣味で勝手な解釈を書いているだけです。
記事の内容は 著者及び出版社とは一切関係がありませんので、ご了承下さい。
特に日本語訳等は、なるべく「左から絵を画くには」の視点で模索しているので、普通に英文和訳を考えるなら唾棄すべき状態になっています。
もし、この記事に目を止められる方がおられたとしても、そのつもりでお願いいたします。