【ビジュアル英文解釈】修飾ではなくて同格
気になるブログ-英語と日本語の違い
同格は難しい。
In the house stood a man. 『その家の中にとある男が立っていた。』
前置詞Inが付いているから名詞the houseは主語ではない。
I always lost to my elder brother. 『私はいつも兄達に負けていた。』
前置詞to が付いているからmy elder brotherは動詞lostの目的語ではなく、前置詞toの目的語となる。
補語の場合はIt is very useful.をIt is of great use. 『とても役立つ』の ように前置詞句としてof great useで1つの補語となる場合もあるのだが、
基本は文の骨格となる主語や補語や目的語を探す場合は前置詞のついていない名詞を見つける必要がある。
そして、それら、前置詞のない名詞が文の中で動詞との関係でS+Vなのか、V+Oなのか、V+Cとなるのかを知るのが英文を読むのに必要な作業であると著者は言う。
ただし、ここで話が終わるのではなく、ここからが第22課の課題で名詞がS+V、V+O、V+Cの関係ではなく名詞と名詞が同格で登場する話が続く。
The speed limit for cars was eight miles an hour. 『車の制限速度は時速8マイルだった。』
speed と limit は同格で『車の制限速度は』
この場合は前の名詞、speedは単数無冠詞として考える。
Winston Churchill, the famous British Prime Minister, often traveled.
『有名な英国首相、ウィンストン チャーチルはたびたび旅行した。』
ここではコンマがあるので『有名な英国首相』が、前後の単語から独立して存在すると分かり易いのだが、
「有名な英国首相『である』、ウィンストン チャーチルは」と修飾語として働いている。
One day, Churchill was coming back from a trip. 『ある日、チャーチルは旅行から帰って来るところだった。』
説明では「名詞の副詞的用法で、時に関する場合が多い。」とある。
しかし、このように時間や日にちの設定を前に持ってくる場合は日本語的には普通にある表現なのであまり迷わないで済む。
ここで再確認、形容詞が無くても文章は成り立つ。
しかし、名詞が無いと文章は成り立たない。
そして名詞は動詞に直接かかわるのが英文の基本的読み方です。
ただし、長文になると名詞は動詞に直接絡まない場合や複数の名詞が一つの動詞に対して並列的に存在するものや又、その逆もある。
Then meat-eating animals and man could not have any food.
『その場合には肉食動物や人は食べ物を得られなくなるだろう。』
肉食動物と人が動詞に並列接続している形。
Students have to develop their own methods based on trial and error.
『学生はトライアンドエラーを基礎として彼ら自身の方法を練り上げなければならない。』
学生はdevelop『発展』させなければならない。学生はbased『基礎』としなければならない。
学生が2つの動詞に並列接続している形。
これらの構造を知る感覚を持たないと英語の長文を読むのはとても難しい。
注:この記事は1987年発行の【ビジュアル英文解釈】伊藤和夫 著 駿台文庫
を見ながら私が個人的趣味で勝手な解釈を書いているだけです。
記事の内容は 著者及び出版社とは一切関係がありませんので、ご了承下さい。
特に日本語訳等は、なるべく「左から絵を画くには」の視点で模索しているので、普通に英文和訳を考えるなら唾棄すべき状態になっています。
もし、この記事に目を止められる方がおられたとしても、そのつもりでお願いいたします。