【ビジュアル英文解釈】どこで絵を画くの?
気になるブログ-英語と日本語の違い
従属節の過去形について
普通は時制の一致として出てくる話ですが、以下の例文3個。
My dentist knew that I collected birds’ eggs.
『歯医者は知った、私が鳥の玉子を集めている事を』
I knew a man who had a very bad memory.
『私はとある男性を知った、その人はとても悪い記憶力を持っている』
I got furiously angry because I could not win.
『私は猛烈に怒った、何故なら私は勝てなかったから』
主節が過去の任意の時点を取るなら、例えば5年前を表現しているなら、従属節の動詞も5年前を、主節が10年前なら従属節も10年前を表現する。
ここで、10年前に集めていたことを5年前に知っていた。のように過去のある時点でそれより更に前の出来事を表現するとする。
その時は、従属節がhad collected と過去完了形になる。
My dentist knew that I had collected birds’ eggs.
『歯医者は知った(5年前に)、私が(10年前に)鳥の玉子を集めていた事を』のようになる。
この上の例文の3個はそれぞれ、名詞節、形容詞節と副詞節だが、本書では節の種類に関係なく時制の一致は同じように考えろと言う。
本書は「時や条件を表す副詞節は時制の一致の例外として」のようにパターンで考えるのではなく、意味をどのように捉えるかを考えさせようとしている。
I heard that her son is still studying in Paris.
『彼女の息子はまだ、パリで勉強していると聞いた。』
のように、聞いたのは過去のある時点であるけれども今もまだその状態にあるならば従属節は現在形になると。
これは時制の一致の例外として紹介される一つです。
英語は過去、現在、未来のどこでも成り立つ事は現在形動詞を使うと教える。
だから、文を読む時は英語の時制から状況を把握して日本語の適した表現を使えるようになって欲しいと著者は言っている。
ただ、私の知る英語参考書のどこにも書いていない内容。
何故、英語は過去、現在、未来のどこでも成り立つ事は現在形動詞を使うのか?
それは【私の周りに広がる世界で絵を画きたい時は現場空間用動詞(現在形動詞)を使う。】
【過去の話は位相空間用動詞を使ってスマホの中で動画再生をする。】
この絵を画く場所の違いを残念ながら【ビジュアル】と名付けた本書ですら見せてくれていない。
注:この記事は1987年発行の【ビジュアル英文解釈】伊藤和夫 著 駿台文庫
を見ながら私が個人的趣味で勝手な解釈を書いているだけです。
記事の内容は 著者及び出版社とは一切関係がありませんので、ご了承下さい。
特に日本語訳等は、なるべく「左から絵を画くには」の視点で模索しているので、普通に英文和訳を考えるなら唾棄すべき状態になっています。
もし、この記事に目を止められる方がおられたとしても、そのつもりでお願いいたします。