【ビジュアル英文解釈】Itで事実を言いたいだけ
気になるブログ-英語と日本語の違い
It seems that のようにIt から始まる文。
He is an honest man. 『彼は正直者である。』
から主語はそのままで『~に見える』とする。
He seems to be an honest man. 『彼は正直者に見える。』
これをhe isで始まる文をそのままにして、文の前にIt seems thatを付ける。
本文をthat節にすると
It seems that he is an honest man. になる。
主語がIt seems that S+V+that節の形。
本書は英単語の固まりを熟語として覚えるのをあまり推奨していないが、何故かここは熟語として覚えろとしている。
他にIt appears that 『現れる。~に見える。~らしい。』
It appears that she is rich. 『彼女は金持ちらしい。』
It happened that『予期せぬ事態が起こる。偶然~する。』
It happened that I met an old friend of mine. 『私はたまたま昔の友達に会った。』
It turned out that『~に変わって現れる。』
It turned out that the rumor was true. 『その噂は本当だと分かった。』
19課にして今更、It…thatの話かと思うが、次の20課もthatが出てくる。
そもそもこのIt…thatは日本語にはない表現法なので、日本語人にとって映像イメージし難い話。
著者は熟語として終わらせた。
私は特別に何かを指していないItが先頭で登場する時は空間、もしくは時間軸全体を漠然と指し示すイメージを作る。
例えば私の周りに広がる空間全体をItで指定して、そこにseems『思い』が拡がっているのを見る。
これって何の思いだろうとキョロキョロあたりを見まわすと、少し離れた場所にthatで囲まれた空間を見つけて、そのthatの中を覗きに行くと中にhe is an honest man.と中身を見つける感じでイメージする。
だからと言って、V+to beのすべてをIt …thatにはできないのですが、
例えば、prove to be で『~と分かる』の意味が It proves that だと『証明する』になって、使われるニュアンスが変わってしまうものもある。
その為にイコールで対応できるものを熟語として押さえる方がテストには確実かも。
注:この記事は1987年発行の【ビジュアル英文解釈】伊藤和夫 著 駿台文庫
を見ながら私が個人的趣味で勝手な解釈を書いているだけです。
記事の内容は 著者及び出版社とは一切関係がありませんので、ご了承下さい。
特に日本語訳等は、なるべく「左から絵を画くには」の視点で模索しているので、普通に英文和訳を考えるなら唾棄すべき状態になっています。
もし、この記事に目を止められる方がおられたとしても、そのつもりでお願いいたします。