【ビジュアル英文解釈】を使って再考する⑼
気になるブログ-英語と日本語の違い
簡単なようで難しい、名詞+to不定詞の形
名詞を形容するのに分詞の場合は前からも後ろからも出来る。
しかし、to不定詞は後ろからしかできない。
形としては簡単に見えるが、必ずしもto不定詞は名詞を形容しているわけではない。
to不定詞が前の名詞を形容できる形容詞的用法になる場合の関係には種類がある。
例えば分詞が後ろから名詞を形容するには必ず名詞と分詞の間に主語と述語の関係があった。
だが、to不定詞の場合は1種類の関係ではない。
He has a large family to support. 『彼は大家族を持つ、援助しなければならない。』
He has to support a large family . の to support が後ろに回った形で、
supportと a large familyの間に他動詞と目的語の関係がある。
『彼はラージファミリーを持つ、彼はそれをサポートしなければならない。』
He has no friends to support him. 『彼は友達を持たない。彼を援助してくれる』
この場合はsupportとfriendsの間には他動詞と目的語の関係がない。
supportはすでに後ろのhimを目的語にしているから。
この場合はfriendsがsupportする。
ここは主語と目的語の関係にになっている。
先の文と違い、friendsをsupportするのではなく、friendsが彼をsupportするので、先の文とは意味が反転する。
I have no time to read books. 『私は時間がない。本を読むための』
この例は前の2つと違い、時間を読ませるのではなく、time reads booksのように時間が本を読むのようにも出来ない。
timeのようなある種の名詞はV+OやS+Vの関係が無くてもto不定詞で名詞を後ろから形容できる。と本書では続く。
文章構造を考えると結構複雑で難しい。
しかし、
He has a large family to support.『彼は大家族を持つサポートするための』
He has no friends to support him.『彼は友達を持たない。彼をサポートするための』
I have no time to read books.『私は時間を持たない。本を読むための』
のように、to doの前で文章を切って、~ためのとすれば訳はそれほど問題なくできる。
私には to support him.と to read books.は同じ形に見えるから、何故分けたのかよく分からない。
それと例文1で、have to=mustのようにしなければならない。と定形的な訳ではなく、 養なう家族を持つ。でも良いと思うのだが。
1987年発行の【ビジュアル英文解釈】伊藤和夫 著 駿台文庫
を見ながら私が個人的趣味で勝手な解釈を書いているだけです。
記事の内容は 著者及び出版社とは一切関係がありませんので、ご了承下さい。
特に日本語訳等は、なるべく「左から絵を画くには」の視点で模索しているので、普通に英文和訳を考えるなら唾棄すべき状態になっています。
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