大阪市住吉区我孫子町 ハトの餌やり問題
趣味ブログ-鳥

先日、ハトに餌をやっていた人が、他人の家の水を盗んだ容疑で逮捕されたと、テレビで放送していた。
この、路上で餌をやる人達が居て困っているとの噂は私も2年ほど前から聞いていた。
噂によると一人二人ではなくてグループで餌やり活動をしているらしくて、迷惑を訴えても止めないらしい。
おそらく彼女達にしてみたら、愛鳥活動か自然を守る社会活動をしているような意識だったのだろう。
逮捕前のテレビ取材でも私たちは街を汚していない。水でフンを洗い流してキチンと掃除をしていると主張していた。
皮肉なことにその掃除行為が逮捕容疑になったのだが、
阪和線に沿って、東へ杉本町方面に寄った場所で撮影 車道の方にも歩いていくハト
人馴れしたハトは簡単に逃げなくなるので、交通の邪魔にもなる。
鳥獣保護って素人が勝手に出来るものではない。
北海道でタンチョウの餌やりをしている姿を見る。佐渡でトキの保護活動を見る。
兵庫県但馬地域でコウノトリの復活活動等をテレビで見る.
自然環境を整えて種の保存、種の多様性を云々、と聞くと私たちも身近な所で活動をと安易に思えるかもしれない。
でも自然と人間社会の共存はそれほど簡単ではないし、餌をやって皆と仲良くしましょう的な問題でもない。
自然環境を守るには人が踏み込めないエリアを作る事でもあり、接触するにしても一定距離を守らなければいけない。
日本各地で、イノシシや猿、鹿の害獣問題もある。
野生動物と付き合うにはこれらの問題も同時にどの程度許容できるかを考えなければならないし、コントロールできないといけない。
餌やりを止めてもすぐにこのエリアからハトが離れないから1か月ほど様子を見ながら鷹匠にお願いして鷹を飛ばすとの後日報道があった。
杉本町駅を越えて大和川に突き当たる。ここまでそれ程離れているわけではない。
それなりの自然が私たちの身近にある。でも、そこに私たちが出向かなければならない。
安易に自分の手元に引き寄せようと思ってはいけない。
出向いた先の環境も勝手に変えてはいけない。
それが、自然と共存する事。