阿倍王子神社 元熊野九十九王子の一つ
趣味ブログ-街並み

大阪市阿倍野区阿倍野元町にある神社で東は阿倍野筋と西は熊野街道に面して建っている。
阿倍野筋側に2番目の王子社の幟が上がっていたが、この王子社は平安から鎌倉期に京都から淀川を下り、大阪の八軒家浜(現在の天満橋付近)に上陸した後、陸路で和歌山県の熊野三山に向かう道として盛んに使われていた。
当初は阿倍王子も5番目の記録もあるが、時代と伴に他の社が廃止されたり、合祀によって移転したりでなくなっていき、現在は2番にしているのだろう。
和歌山県では熊野古道が世界遺産に認定されてから改めて注目されるようになったが、そもそも大阪では熊野街道自体がはっきりと残っていない。
和歌山県田辺市の熊野古道には現在も九十九王子がある。
そこで表題は元熊野九十九王子としてみた。
上の写真は阿倍野筋側の鳥居。道路を挟んで向かいに王子本通り商店街が延びる。
下は熊野街道側の鳥居。この神社の前あたりから北畠の方に向けてアスファルト舗装ではなく、石畳風にしてある。
鳥居の横に、もと熊野街道の石柱も建つ。
八軒家浜から7,1kmの表示
現在は天満橋付近で淀川(大川)から上陸すると谷町筋、近くに大阪府庁や大阪城や古くは難波の宮があった政治の中心地。
時代、時代で時の権力者が街を改造するからここから南下する熊野街道を正確には追えない。
取り合えず谷町筋を南下すると四天王寺の横を通って、JR天王寺駅で阿倍野橋の歩道橋を渡る。
ここから名前が阿倍野筋に変わる。
そのまま南下して松虫通りとの交差点で阿倍野筋と阪堺電車の間に細い道がやっと現れる。
松虫、北畠間は旧街道の雰囲気を出している。
カモ